AdSense収入が激減した理由-ゲーム・アニメ系サイト
なぜAdSense収入が激減したのか・推測
なぜクリック数が変わらないのにCPCが下がりAdSense収入が激減することがあるのか…。
簡単に言ってしまえば、主要因は競争が激化したからだと思います。
AdSense収入推移
AdSenseの規約によれば、レポートの詳細を公開することは禁じられているようです。
Notwithstanding this Section 11, you may accurately disclose the amount of Google’s gross payments resulting from your use of the Services.
Gross payments(税引き前の請求金額)ならば公開して良いようですが、"accurately"というWordがあります。「正確に」共有しなければならないようですが、3年前以前のデータはAdSenseのレポート画面で閲覧できません。なので記憶だより、かつ数字は避けて解説を続けます。
私の請求金額は2018年から2019年くらいまでがピークでした。
COVID-19(新型コロナ)で経済が落ち込んだときには、がくっと減少しました。
日本の感染対策に関する制限が緩和されれば回復すると思いきや…激減の一途をたどっています。
何が起きたか~競合の激増
私が思うに、収入激減の主要因は、COVID-19(新型コロナ)により、多くの方の在宅時間が増えたことだと考えています。
まず前提として、私がAdSense広告を表示しているおもなページは「ゲーム」「漫画・アニメ」関係です。
これらは在宅で研究可能かつ趣味を実用に活かせることから、多くの方が取り組みやすいテーマなのでしょう。
- 収入源としてAdSense広告に目を付け、「ゲーム」「漫画・アニメ」系のコンテンツを制作する人が増えた
- ゲーム攻略Wikiなどが組織的にコンテンツを追加するようになった
上記により、競合ジャンルのページが増える。すると広告出稿元は高いお金を払わなくても、どこかには掲載できる。なのでCPCが下がる。
ただ、クリックだけではなくその後の成果が高いページやAuthorityの高いサイトでは依然、CPCが高い可能性があります。
他に考えられる要因
他にもいくつか要因が考えられます。
- 労力に対して成果が出づらくなったので、コンテンツの追加・更新をおざなりにしてしまっている。
- 出稿主側の都合
- Google AdSenseのロジック変更
コンテンツの追加・更新は頻繁に行う方が、SEO上は有利です。また、推測ではありますが、Google AdSenseも新しいコンテンツに高価な広告を回す優先度を高める可能性はあります。補足: Googleが低価値と評価するページを無数に追加すると逆効果となります。
しかし、PVを増やしたところで、CPCが低調ですので伸び幅が悪く費用対効果(タイパ?)が悪いです。また、CPCが上がる可能性はあると考えていますが、それが本当だとしても、劇的な伸びは見込めないでしょう。
当然、出稿主側の事情もあります。COVID-19(新型コロナ)から抜け出しましたが、国際情勢にともなうインフレ、それ以上にこの歴史的円安(2024/06/18現在)…広告に回す予算が減っている可能性はあります。
ただし、円安で儲かっている企業もあります。広告主として親和性の高いゲーム、アニメなどのエンタメ業界は依然、堅調なところも多い印象です。にも関わらず、「今を耐えれば収入は回復する」と考えるのは早計でしょう。
Google AdSenseも日々改善されていますので、ロジック変更により、CPCの高い広告が自分のメディアに回されなくなった…ということもありえます。ただしこれが主要因とは思えませんし、広告主にとって都合が良いメディアは果たして一般ユーザからの支持を得られるでしょうか。そもそも広告クリック後の成果まで気にかけるならば、AdSenseではなく、表示する広告を選べるアフィリエイト型広告を主体に据える方が効率が良いものと思います。
まとめ
以上、CPCの激減にはさまざまな要因を推測できるものの、単純に競合が増えれば売り上げが減る…ということを念頭に置くと、理解・納得がしやすいことと思います。
YouTubeもそうですが、レッドオーシャンになってしまうと、収益を上げることに対して「本気」のコンテンツしか、収入の意味では生き残れません。「本気」と片手間では競争になりえないは当然のことでしょう。
「本気」の方々の本気は素直に尊敬すべきですし、無料にも関わらずコンテンツの品質が上昇していくのはすばらしいことです。しかし、少しさみしい気持ちもあります。
以前は片手間で低品質なコンテンツでもPVを稼ぐことは可能でした。だれでも情報を発信できるのがおもしろさでした。しかし、今では撮影、編集のみならず、導線やコラボに一生懸命で…これはもうTVと変わらないなあと。