ベトナム語の挨拶: シンチャオ(Xin chào)を使わない理由と正しい言い方

ベトナム語

Xin chào(シンチャオ)が日常で使われない理由

ベトナム語の挨拶はXin chào(シンチャオ)ではない…正確には、Xin chàoは単独では、あまり用いられません。

Xin chàoはかしこまった場や、お店での「いらっしゃいませ」に代えてのテンプレート的挨拶には用いられますが、日常では使いません。また、相手にふさわしい人称代名詞がわからない場合に、仕方なくXin chàoと言うケースもあります。

実際に使うベトナム語の挨拶表現

日常のベトナム語の挨拶では、別ページで紹介の「Cảm ơn」と同様、Anh/Chị/Emなどの人称代名詞をつけて使います。

Chào anh / Chào chị / Chào emなどです。

人称代名詞の基本(Anh / Chị / Em)

ベトナム語では、相手との年齢や関係に応じて人称代名詞を使い分けます。挨拶で特によく使うものは以下のとおりです。

人称代名詞対象挨拶の例
Anh(アイン)自分より年上の男性Chào anh
Chị(チ)自分より年上の女性Chào chị
Em(エム)自分より年下の男女Chào em
Cô(コー)おばさん世代の女性Chào cô
Chú(チュー)おじさん世代の男性Chào chú

相手の年齢や立場がわからず、どの人称代名詞を使えばよいか判断できない場面では、仕方なくXin chàoを使うこともあります。

「いらっしゃいませ」としてのXin chào

先ほど、「いらっしゃいませ」の意味でも利用すると書きましたが、日本の「いらっしゃいませ」に100%マッチする表現はベトナム語にはありません。つまり、日系飲食店・店舗以外で「いらっしゃいませ」のつもりで「Xin chào」は、あまり聞かないということです。

英語でも「いらっしゃいませ」に相当する語はないようで、日本独特の風習からくる語のようですね。そういったケースでは、日本と同様に接客しようとすると、無理がでます。

日系店舗で、いらっしゃいませの意図で「Xin chào」を使う場合でも、単独で「Xin chào」は言いません。例えばFamilyMartさんは「FamilyMart xin chào」というように、主語に店舗名をおいて使っています。

歓迎と呼びかけ — 2つの「いらっしゃいませ」の違い

日本での「いらっしゃいませ」には、「ようこそお越しくださいました」という歓迎を表す使い方と、「よってらっしゃい見てらっしゃい」という呼びかけの意図の、2パターンがあります。

歓迎の意味で「Xin chào」を使う場合は、ベトナム人も意図を推測できると思います。

しかし、店先で呼びかけるための「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ~」のような意図で「Xin chào」を利用すると、本当にただの挨拶に聞こえます。だれに挨拶しているんだろう、と変に思われます。イベントブースや何かで呼びかけをしたい場合は、場の空気にあわせた適切な語をベトナム人に相談するといいでしょう。おそらく、呼び込みを行いたいなら不特定多数ではなく直接個人に声がけをする、商品の特徴をアピールする、「どうか見ていってください」などの具体的な表現のみ利用する、などが適切だと思います。

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