「宗教上の理由で子供の頭をなでてはいけない」はウソ

2018年6月3日ベトナム旅行/ベトナム生活

外国に行くときに気になるのは、当地でのタブー情報。

みなさん検索したり、ガイドブックを読んだりしますね。

そのときに見かける典型例。

「他人の頭をなでてはいけない」

そりゃ、知らない人の頭をなでたらダメでしょう。

知らない人の頭をなでてはいけないのは当たり前

仏教上の理由だとかなんだとか理由が書いてあったりしますが、お寺に熱心に通う親戚を持つベトナム人に聞いても「なんのこと?」

仏教は関係ありません。

知らない人に突然頭を撫でられたら怖いです。
初対面でいきなり頭を撫でられたら今後の付き合い方を警戒します。
見知らぬ外国人が自分の子供の頭をなでているのを見たら怒ります。
まして頭蓋骨のまだできあがっていない新生児であればなおさら。

当たり前です。

ベトナムだからとか、仏教の宗派によるものではありません。

また、まだ小さい乳幼児の場合、手足ならまだしも、いきなり頭部に触られることには、知人ですら、近年の多くの親は拒絶反応を示します。
これも宗教によるものではなく、知らない人への警戒心からくるものです。
私も1歳児がいますが、手足なら我慢しますが、頭や頬は許容しがたいです。

  • 知らない人に、無断で触ってほしくない。単純に、失礼。
  • 新生児のときは頭が柔らかいので、親ですら触ることに遠慮がある。
  • 衛生管理。知らない人と接触すると、乳幼児なので病原菌への耐性が心配。もちろん親なら触れても心配がないということではないが、無駄にリスクを増やす必要はない。一言で言うと知らない人は怖い。

信用している相手で、なでる理由が自然に理解できれば、頭をなでても問題ありません。

ベトナムに住み、妻がベトナム人で、子供もいる私が言うのですから、確かだと思います。

が、旅行に来た日本人が出会ったベトナム人の頭を撫でる状況が想像できません。

上記に限らず、ネット上の情報はおろか、ガイドブックに乗っている情報でも、誤解やウソ(冗談やその場しのぎの説明)をそのまま拾い上げて掲載しているケースは、たまに見かけます。

他人から聞いた情報はあくまで参考にとどめましょう。