国際結婚:ベトナム人妻の「特徴」を決めつけない。文化の違いを乗り越えるために夫がやってきたこと
ベトナム人女性の特徴として「嫉妬深い」「帰宅が遅いと連絡が増える」などの話を、ネットや噂で見聞きすることがあります。
ただ、私が語れるのは「自分の妻」と「自分たち夫婦のやり方」だけです。国籍で性格を一括りにすると、理解に近づくどころか、すれ違いの原因になりやすいと感じています。
一方で、国際結婚には国際結婚なりの“乗り越えるべき違い”があり、そこは日本人同士の結婚よりも見えやすい面があります。だからこそ、対策を立てやすい。この記事では、夫視点で「文化の違いを負担にしないために、結婚前後に意識したこと」を整理します。
ベトナム人と結婚して感じたこと(夫視点)
国際結婚は珍しいものではありません。統計上は2006年ごろをピークに減少傾向、という整理もされています。
ただ、数字以上に重要なのは、結婚生活の中で起きる問題の多くが「国籍そのもの」ではなく、価値観・習慣・コミュニケーションのズレとして表れる点です。
私は結婚後、カルチャーギャップを“大きな負担”として抱えたことはほとんどありません。
それは偶然というより、結婚前から「国際結婚の難しさが出るポイント」を前提にしていたことが大きいと思っています。
国際結婚の心構え:結婚生活で効いた3つ
結婚前から意識していたのは、次の3点です。
- 国際結婚は「あこがれ」だけでは続かない
- 国際結婚は「察してくれよ」が通りにくい
- 国際結婚は「理屈」よりも「納得」が大事になる場面がある
以下、それぞれを具体化します。
異文化への「あこがれ」だけでは結婚生活は続かない
文化の違いは、最初は新鮮で楽しいものです。視野が広がるし、生活の“彩り”にもなります。
ただ、共同生活が長くなるほど、「違い」はそのままでは残り続けます。状況によっては不安・不満の種になり、「理解してくれない」「わかってくれない」という感情に変わることがある。
日本人同士でも、生活習慣の差で衝突します。歯ブラシの置き方のような小さな話も、積み重なると面倒になる。国際結婚ならなおさらです。
極端な例を出すと、「明日から米は一生食べるな」と言われて受け入れられるか、という話です。
もちろん現実にそんな文化はないと思います。ただ、“本人にとって大事な習慣”が絡むと、第三者には些細に見えても深刻化することがある。ここを甘く見ないほうがいい。
「言わなくてもわかってよ」は無茶ぶりになりやすい
私たちは結婚前から、本音で話し合うことを意識しました。
国際結婚では、言語・文化・育ちの違いがあるのは当然です。結婚後に「こんなはずじゃなかった」を減らすには、結婚前から“ズレが出そうな箇所”を言葉にしておくほうが安全だと思ったからです。
ここで大事なのは、相手を論破しないことです。
相手が賛同することを期待して押し付けるのではなく、「自分がどう感じるか」「何が不安か」を説明して、まず理解してもらう。合意はその次になります。
また、結婚するのに外面を取り繕い続けるのは難しい。弱さや情けない部分も含めて話せる関係性のほうが、結果的に長持ちします。
(私が恵まれていた点もあります。妻の日本語が非常に上手で、会話で詰まりにくかった。言語が通じない状態で、イライラしているときに話し合いをするのは、それだけで消耗します。)
正しさよりも「納得」。夫婦生活に唯一の正解はない
国際結婚では、意見が合わないときに「日本人だから」「ベトナム人だから」と持ち出すと、議論が噛み合わなくなる危険があります。
便利な言い訳として使える場面もありますが、乱用すると対話が止まります。
私たちが最初から捨てたのは、「どちらが正しいか」を決める発想です。
正しさの勝負にすると、勝った側も負けた側も疲れます。それよりも、相手の背景を理解し、落とし所として“納得できる形”を作るほうが現実的でした。





