ベトナム人の英語発音について

2015年12月23日ベトナム人

「ベトナム人の英語は聞き取りにくい」と言う人がいます。
ただ、逆に「日本人の英語は聞き取りにくい」と言われる場面も普通にあります。

結局のところ、どちらが正しい・間違いという話ではなく、**母語の影響で“音の出し方がズレる”**ため、相互に聞き取りづらさが起きやすい、というのが実態だと思います。

ここでは、なぜそうなるのかを2点に絞って書きます。


1. 学ぶ英語の「標準」が微妙に違う(米寄り/英寄り)

日本人は米国寄り、ベトナム人は英国寄りの英語に触れる機会が多いと言われます。
ただし、日常会話レベルで致命的な差になることは少ないです。

それでも、「この単語選び、なんか変だな」という先入観が生まれると、相手の英語全体を“変”と感じやすくなる。
この心理的な要素は、地味に効きます。


2. いちばん大きいのは「母語の発音」に引っ張られること

日本人が英語をカタカナ発音しがちなのと同じで、ベトナム人もベトナム語の発音に引っ張られがちです。

わかりやすい例が th
ベトナム語の音に寄せると、th が「トゥ」に近くなり、たとえば three が「トゥリー」っぽく聞こえることがあります。

すると、英語側の耳だとこうなる。

  • I have three.
  • え、tree(木)…?「木を持ってるの?」

(もちろん文脈でわかることも多いですが、初見だと引っかかります。)

一方で日本語側も、音を「50音」に寄せて区切りよく出したくなる。

  • advance → 「アドバンス」
  • submit → 「サブミット」

さらにホーチミン周辺の話し方だと、母音を伴わない子音が弱く聞こえる(あるいは逆に英語で母音を足してしまう)など、クセが混ざることもあります。
日本語の母音は基本5種類なので、英語の母音差を作り分けにくいのも、よくある話です。

もちろん、これは「全員がそう」ではありません。
傾向として起きやすい、というだけです。


慣れると、相手の英語が“予測”できるようになる

日本語を学んでいるベトナム人が、日本人の英語を聞き取りやすいことがあります。
逆にこちらも、ベトナム語を少し勉強しているだけで、ベトナム人英語がだいぶ想像しやすくなります。

発音の正誤というより、相手がどうズレやすいかを知っているかの差です。


「発音が変だったらどうしよう」は、集団で話すと薄れる

以前、社員の英語自主勉強会に参加したときに強く思いました。
同じ英語でも、人それぞれ発音が違います。

それを目の前で体験すると、日本人に多い「自分の発音が怖い」という感覚が弱まります。
日本人同士でもいいので、同時に複数人と英語で話す機会を作る。
これはスピーキングの恐怖を減らすのに、かなり効きます。

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