日本とベトナムの共通点|食文化・宗教・言語・文化圏から見える「似ているところ」
日本とベトナムは、地理的には離れていても「意外と共通点が多い」と感じる場面があります。
ここでは、生活者目線で気づきやすい共通点を 食文化・宗教・言語・文化圏 の4つに分けてまとめます。
日本とベトナムの共通点:食文化
米食(米と米麺)
主食が米である点は大きな共通点です。ベトナムの米は日本のジャポニカ米に近いものもありますが、一般に日本米より粘りが少なく、炒飯などにも向きます。
また、麺類でも米由来が目立ちます。フォー(phở)、ブン(bún)、ミークァン(mì quảng)など、米麺が主流です。フーティウ(Hủ tiếu)も米原料のものがあります。
箸文化
箸を日常的に使う点も共通しています。体感として、ベトナムの箸は日本のものより長いことが多い印象です。
豆腐(使い方は違う)
豆腐そのものはベトナムにもあります。
ただし料理での位置づけは日本とやや異なり、デザートで使われたり、日常の食事では揚げ豆腐が一般的だったりします。豆乳や湯葉もあります。
一方で、少なくとも日本の味噌と同じものは一般的ではありません。
発酵食品(方向性は違うが「発酵」を使う)
発酵食品の「中身」は違っても、発酵を活用する食文化は共通点として挙げられます。
日本にも豆腐を発酵させた食品(例:豆腐よう)がある一方、ベトナムでは腐った豆腐をペースト状にした調味料として使う例があります。
また、エビの塩辛のようなマムトム(mắm tôm)も有名です。好みは分かれますが、強い個性を持つ発酵調味料が食文化に根づいています。
魚醤(ヌックマム)
日本食に醤油があるように、ベトナムの食卓にはヌックマム(nước mắm)が欠かせません。
日本にも秋田のしょっつるなど魚醤はありますが、日常の基礎調味料としての存在感という点で共通しています。
日本とベトナムの共通点:宗教
仏教が生活にある
ベトナムはキリスト教徒も多い一方で、多数派は仏教とされます。
日本は、宗教が生活に溶け込んでいるため「自分は仏教徒」という自己認識が薄い人も多いですが、ベトナムでは「仏教徒」と意識されやすい、という違いがあります。
(補足)ベトナムには、イスラム教徒やヒンドゥー教徒に加え、ベトナム発のカオダイ教(Đạo Cao Đài)もあります。
日本とベトナムの共通点:言語(漢字の影響)
漢越語(chữ Hán-Việt)
日本語が漢字の影響を強く受けているように、ベトナム語も漢字由来の語彙・発音の影響があります。
現在のベトナムの表記はラテン文字が正式で、漢字が読めるわけではありません。過去に漢字由来の字喃(チュノム)が使われた時期もあります。
漢字由来の語彙は今でも多く、例えば「連絡」は Liên lạc のように、音も意味も近い例があります。こうしたパターンがつかめると、日本人にとって学びやすい面があります。
ただし、中国語のように声調があり、単語の判別に重要です。カタカナ読みだけでは通じません。
日本とベトナムの共通点:文化圏(中国文化の影響)
東南アジアは、インド寄り・中国寄り・イスラム寄り、あるいはそれらの混在として理解されることがあります。
その中でベトナムは、日本と同様に中国文化の影響が強い側にある、という見方ができます。
見た目の印象、伝統建築の雰囲気、中華料理店の多さ、そして前述の漢字語彙の影響などが、共通点として挙げられます。
もちろん「○○寄り」という表現は感じ方が分かれるため、日本人がイメージしやすい説明としての比喩にとどめるのが無難です。









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