夫の子育て・育児

2017年10月26日育児

妻はベトナム人で、ベトナム在住です。

出産前に育児関連で悩んだこと

ベトナム人と日本人のハーフだからこそ、子どもについての不安や悩んだことを箇条書きで。

  • 言語。ベトナム語と日本語の両方がうまく話せるかな。
  • 育児環境。ベトナムでの想像ができない。日本についても未経験なのでよく知らないが…。
  • 教育環境。日本の方が選択肢は多いがお金がかかるし。

上記、シンプルに書きましたが、実際には、もっともっといろいろなことを悩みました。

産後6ヶ月目現在、今も悩んではいますが、目先のことが大変で、机上の空論を頭で戦わせてもしょうがないなと、ひとまずは悩みから解放されています。

立ち会えなかった出産

妻の希望で、ホーチミンの病院ではなく、妻の実家のある省で出産しました。
理由は義母(妻のお母さん)のサポートを受けやすいから。そりゃそうですね。

私は出産予定日の2週間前から、妻の実家に滞在し、そこで仕事していました。
勤務スタイルに融通が利くというのは、自分の役得です。

しかし予定日を過ぎても陣痛はこず、妻の実家での勤務を長引かせないといけないかな…?と考えはじめました。
が、とある夜中、トイレに行った妻が突如泣きそうな(泣いていた)声をだす。破水。

自分ではベトナム語でタクシーを呼べないため、妻のご両親を起きてもらい、準備して病院へ。

今聞いたら、病院についてから、30分から1時間程度で陣痛ははじまっていたようです。
つまり、出産も6時間くらい陣痛が続いたらしい。

妻のご両親も私に気遣ってたまに状況を教えてくれる。ベトナム語で、ホーチミンではなく中部の言葉なので、よくわからないが、なんとなくわかる。…妻のご両親もあまり状況がわからないということもまた、なんとなくわかった。

状況がわからないのが不安でイライラが募る。なかなか出産が始まらない。

朝方7時位に、妻のお母さんが私に声をかける。

「あれ?もしかして僕の奥さん?産まれたの?」

いつの間にか出産していた。

まずは妻の姿を確認。笑顔があったので一安心。

妻のお股のあたりに小さくつつまれているものが。

産まれたばかりの息子でした。

最初見たときの感想は、なんだろう。

コウノドリを読み、状況がわからず、自分では何もできず、不安が大きかっただけに、その反動で感動。

そして次に思ったのが、「他のコよりかわいいから隠さないとさらわれてしまう!」

ああ、親バカの心理が今わかりました。

自分の子をかわいいと思えるかが不安だった。

本音を言うと、我が子に会うまでは、自分の子供をかわいいと思えるかが不安でした。

自分のお腹を傷めない夫は、父親になったという実感を持ちづらいと、よく聞きますよね。

というか、他人の赤ちゃんを見てもかわいいと思えなかった。
※たぶん、自分には弟・妹も年下のいとこもいなかったので、「赤ちゃん=存在自体がかわいい」感じられる経験がなかったのもあると思います。

そんな自分ですので、自分の赤ちゃんを見ても無感情だったらどうしよう。

でもそんな不安は、消しゴムのカスみたいなもので。

そりゃ、かわいいというか、うれしいですよ。

9ヶ月近く心配しつづけて、不安で不安で、それで産まれた子供が大事でないわけがない。

ベトナムの出産:病院の愚痴

ネガティブなことを書くのはどうかと思いますが、日本人にとって外国での出産がどういうものか、興味あることと思います。

  • 陣痛が始まって以降、妻の身に何が起きているかさっぱりわからない。というかいつ分娩室に入ったかもわからなかった。…これは、日本の病院や産科もそうかもしれないし、自分がベトナム語がわからないせいが大きいと思う。
  • もともと妻も出産時には立ち会ってほしいと。それができる病院だったはずなのですが、なぜか立ち会いできず。
  • 授乳用カーテンがない。
  • 特別料金払った個室なのに枕がない、掛け布団もない、ベッドシーツは自分で交換、冷房効率が悪く狭いのにくそ暑い。赤ちゃんも汗だくであせもができた。
  • 唯一やってくれるサービスが一日一回の沐浴だけ。沐浴の仕方の指導はない。
  • 今後役場での手続きに使う大事な大事な出生証明に「二人目」とわけのわからないミス表記をされ、修正をお願いしたら、担当者が昼食中だから昼休み後に来てくれと。でも頼んだのは12時より前。

病院に支払う費用は、日本に比べて圧倒的に安いです。
なので、仕方ないとも思えます。

病院からのサポートはないに等しく、病院食なるものもありません。

出産直後の赤ちゃんやママさんへの付き添いは必要なので、家族がほぼ24時間付き添わなければならない。それが前提になっている様子。

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